ゆせいび!

加速器つくります大学院生です

2020-05-03(Sun.)引っ越し後33日目日記

加速器科学のテキストとして、 Helmut Wiedemann の Particle Accelerator Physics を PDF で読んでいます。実体としてある本を読むのと大きな違いとして、このテキストは PDF ファイルにして 1029 ページあるのですが、どこまで進んだかという実感を感じにくいというところがありますね。

頭から全部よむというモチベーションはさすがにありませんが、はじめの方のチャプターは加速器科学に触れるのであればどの分野でもかかわってくるようなところなので丁寧に読んでいっております。

学部のときにやっていたような式変形をしながら読んでいくというよりは、まだまだ概論というような、言葉での説明が多い部分ではありますが、頑張っていきます。


一昨日失敗したほうれん草のあく抜きについて、今回は下茹で→水につけておくをして、ベーコンと卵と合わせておいしくいただきました。水につけすぎると栄養素も流失してしまうということがありますが、気分の問題としておいしく食べられることは重要ですのでしっかりあく抜きしましょう。

今回のほうれん草の件に限らず、自炊をするにあたっての知識が高校の家庭科で止まっているので、メルカリで高校家庭科資料集を買っておきました。振り返れば定価1000円程度であれだけのコンテンツが整理されているのは破格でないでしょうか。さすがは大きな需要がある市場ということですね。メルカリでは300円で購入しました。


https://note.com/tira/n/nb57056560a65

ちら氏のこちらの note 記事を読みました。タイトルは『大学に入る意義って何だろう withコロナ時代の今、大学の価値について改めて自問自答してみる』です。

私自身、現在の緊急事態宣言下では機構への入構が制限され、施設を使っての研究が出来ていaにという状態ではあります。仮に平年通りだったとしても、入学直後のこの時期ではまだ加速器科学全体の学習やテキスト・論文読みが中心で実験をするというところには至っていなかったでしょうが、機構内に身をおいてそういった学習をするということを目的としての進学でもありました。

そういった環境に(身体的に)アクセスできないというのはいくらかツラいものがあります。

記事に戻って、実感として『個人レベルでは使用できない機器の利用』が出来ないというところはかなり賛同します。実際に記事内に加速器という例が提供されておりました。
私自身、ざっくりと物理学を専攻したいという思いでB2夏に物理学科に進学してきましたが、そこからA2サブコース分野(素粒子原子核実験)に決めたのはB3冬~B4春、加速器科学に決めたのはB4冬という時期でした。その決断に当たっては、B3での原子核実験の教員主宰のゼミナール、B3冬の理研・放医研見学などなど実際の加速器を目にして、というのが大きく作用しました。

今のB4(に限りませんが)にこのような機会が失われたのはとてもツラいと思います。しかし、今はやれることをやっていくしかありません。

私もつくば市の1Kの部屋から、出来ることを着々とやっていきます。